皆さん、(20208月)

 

ご無沙汰しています。小生は3月から長野県の安曇野にて生活しています。東京医療センターへ行く必要があって2度ほど短期間東京へ戻りましたがほとんど長野での生活です。東京と比べると比較的自由に行動でき結構楽しんでいます。コロナ対策の自粛要請で苦労されている皆さんに楽しい話をするのも気が引けるので今まで沈黙を保っていたのですが多くの友人から近況報告のメールをいただきましたので小生も近況報告を致します。そうしないと下山はどうしちゃったのかなと思われそうですので。

 

今年は天候不順が続き4月には雪が降ったあと夏日が来て又そのあとに雪が降る日があったりしました。安曇野では以前は夏でもエアコンなしで過ごせたのですが去年あたりから夏に猛暑が続くようになりました。そこで今回政府のコロナ給付金を当てにして4月の内に昨年モデルのエアコンを安く購入しました。これで今年は楽しい夏を満喫できそうです。しかし7月までは天候不順でエアコンを使用する日があると思えばストーブが必要な日もありストーブをしまえない状態が続きました。さて、こちらではすることが多くて毎日があっという間に過ぎてしまいます。安曇野に来てからどんなことで時間がつぶれてしまうのか列挙してみます。

草花の観察、野山散策、日曜大工、山岳ドライブ、パソコンのトラブル相談応対、インターネット囲碁、Youtubeや外国ドラマの鑑賞、墓石探し、ゴルフの打ちっぱなし練習、野鳥観察、ホームページ更新、読書、サクランボやブルーベリー摘み 等々です。

それぞれの詳細を説明する前に自分の体調につて報告します

長年患っている左足膝関節炎や腰痛はますます痛みがひどくなってきています。寝床からはすぐには起き上がれません。体を反転させて両手をついて腰を持ち上げてしばらく腰の屈伸運動をして血流の循環が良くなるのを待ってからやっと起き上がれるのです。しばらく同じ姿勢でいるとすぐに血流が悪くなり立ち上がれないのです。特に自動車を運転し終わって運転席のドアを開けて出ようとすると立ち上がれずにしばらく自動車のドアに捕まって立ちながら血流が良くなるのを待たねば動きだせません。一日でも運動しないでいると筋肉が凝り固まってしまう気がして毎日一時間以上歩くことにしています。一番効果的なのは坂を上ることのようです。 痛みを我慢して30分ほど登ると血液の循環が良くなるせいか後は数時間歩けるようになります。(ただし下り坂は痛みが出るのでよちよち歩きです)。 幸いなことに安曇野近辺にはたくさんの山があるので3月から現在まで延べ8回山(標高1000m~1500mほどの里山)に登りました。

その間危険な目にもあいましたが詳細は登山の話で説明いたします。足膝関節痛や腰痛以外にも10年以上前から患ってきた手指のヘバーデン結節はひどくなる一方で夜中に痛みで目が覚めることもあります。現在まともに動かせる指は右手の親指一本となりました。したがって握力がなくなり重たいコップやビールのジョッキーも持てません。そんなわけでゴルフのドライバーもよく振れなくなりボールに当たっても100ヤードから120ヤードほどしか飛びません。次回のゴルフコンペ迄には何とか150ヤードぐらい飛ばせるようにしたいと打ち方を研究中です。老いのため聴力もだいぶ衰えてきています。もう1年以上前からテレビでドラマは見なくなりました。ニュース番組は聞き取れるのですがドラマは音が聞こえても会話がキャッチできないので話の筋が追えません。そこで見るのは字幕の出る海外ドラマだけになってしまいました。しかし最近一時帰京した際にちょっとした事件があって補聴器(厳密には集音器)を購入する羽目になりました。先日東京医療センターに指の癌の術後経過観察ため帰京したのですが戻った日の夜キッチンのどこかで警報が鳴っていると家内が言い出しました。しかし私には何の音も全く聞こえないのです。慌てた家内は隣家の亭主を呼んできました。隣家の亭主は間違いなくキッチンのシンクの下あたりから警報が聞こえていますと言ってシンクの下の引き出しを引き出してみると水漏れ警報器が青い閃光を放ちながら鳴っていたのです。

翌日水回り修理業者が来て水漏れ箇所を見つけて修理して一段落したのですが家内は収まりません。こんな大事な警報が聞こえないとこれから大変だから気に入らなくても補聴器を買ってくれとの要求です。今まで200万円もするドイツ製や90万円する国産物の補聴器やインターネットで宣伝しているオムロンの集音器等をある期間試してみたのですが全て使い物にならずに返品していて補聴器類はあきらめていたのですが家内の要請にこたえて再度補聴器購入を検討せざるを得なくなりました。インターネットで色々調べてみるとほとんどの補聴器や集音器は良い評価もあるが悪い評価も多く出ていました。しかし良い評価が多く悪い評価のないものが一つ見つかったのです。しかもそれは一番安かったのです。(1万円弱)。 早速購入してみるとこれが優れモノでハウリングも起こらないしよく聞こえるのです。これで又日本のTVドラマも見ることができるようになるかもしれません。「沐光」というメーカーです。名前からして中国の会社かもしれませんが非常に重宝しています。さて以上の他に非常に気になっていることがあります。大げさな言い方をすれば時限爆弾を抱えて生きているような感じです。一つは3年前と2年前に2度にわたって手術した手の指のボーエン病(皮膚がんの一種)の術後が未だ完治していないのです。担当医にはもうがん細胞は残っていないと言われているものの半年ごとに術後の経過観察をしています。それと2年前の年末に安曇野の穂高病院のCT検査で見つかった肝臓と膵臓の異常(肝臓の9cm大の嚢胞と膵臓に現れた腫瘍)をやはり半年ごとに経過観察する必要があるのです。この肝臓と膵臓の状態が去年亡くなった親友の亡くなる1年前の症状状態に酷似しているのです。こう言った訳で安曇野に来てから2度ほど東京医療センターへ出向くために帰京したのです。話は変わりますが2回目に戻った時には世田谷のジムに休会届を出してきました。このジムではコロナウイルスで亡くなった岡江久美子さんの夫の大和田獏さんとよくサウナで一緒になっていました。一回目の報告はここまでとして安曇野でのいろいろなアクティビティーに関しては次回以降報告いたします。

 

安曇野便り(1

安曇野でのいろいろなアクティビティーの多くは自分の好きな時間を選んで行えるのですが他人が絡んだものはそういうわけにいきません。囲碁とパソコントラブル相談の応対がその例です。多くの皆さんは友人との飲み会も出来なくなり友人達の動向を知る機会があまりないでしょうが私は結構多くの方々と連絡が取れています。まず毎日インターネット囲碁で高校や大学の同期生たちと対局しているので彼らの動向は逐次わかります。又、週に23回は友人や知人たちからパソコンのトラブルのSOS電話が入ってきます。今までは全て電話での指示やTeamViewerを使っての遠隔操作で解決していますがトラブルによっては解決までに数時間かかってしまうこともあります。相談者の皆さんは歳のせいかトラブルの状況説明に要領を得ないことが多く遠隔操作で状態をじかに見る必要が多くなってきています。しかし囲碁やパソコン操作は小生のボケ防止に役立つのでパソコンで困ったことがあったら遠慮せずに電話してください。他のアクティビティーについては又次回のメールにてお伝えいたします。

 

安曇野便り(2)

今回安曇野に長期間滞在していることによって今まで気が付かなかった発見がありました。安曇野には何度も来ているのですが毎回滞在日数がせいぜい1週間から2週間でしたので毎回観察できる花はその滞在中に咲いている花だけでした。勿論12ヶ月咲き続ける花もありますが多くの花は咲く期間が限られていて(皆さんはそんなのあたりまえだよと言うと思いますが)2週間もするとすっかり姿を消してほかの種類の花が咲き始めます。3月に来たときはクリスマスローズ、ばら、日陰つつじが咲き出し、しばらくすると芝桜、伊吹麝香草が満開となり、続いて順次、オオデマリ、コデマリ、白鳥草(ガウラ)、稚児ユリ、イベリス、ヒメシャガ、ヤブラン、大アマナ、ツクバウツギ、安曇野バラ、チェリーセージ、メドウ・アネモネ、姫ふうろう、アガパンサス等々が続きました。これらは自分のところの庭での観察ですが散歩に行くとまたいろいろな違った種類の花が咲き乱れていました。きれいな花を見つけるとスマホの写像認識で花の名前を調べてしばらくは覚えようとしていたのですがあまりにも多すぎてすべては記憶できません。花好きな方はすべてわかるのでしょうが小生はこれほど真剣に花を見て歩くのは初めてです。桜も種類が多いのですね。こちらでは時期をずらして咲く桜がいろいろあって3月から5月末までいろいろな種類の桜の満開を堪能しました。家の近辺では一週間ほど前までヤマアジサイとドクダミが咲き誇っていましたが今週はヤブランとラベンダーにトップの座を譲りました。花以外に観察しているのは野鳥です。以前はいろいろな種類の野鳥が庭に来ていたのですが最近はあまり飛んでこなくなりました。ただ現在庭の木箱にシジュウカラがひなを育てているのでひなの飛び立つのを見ようと毎日観察を続けています。昨日セミの鳴き声を聞きました。もうすぐ庭にカブトムシやクワガタが現れるでしょう。先月はさくらんぼ摘みに、先週はブルーベリー摘み行きました。とりとめもない話で失礼しました。次回は山で遭難しかけた話を致します。

 

安曇野便り(3)

3月に安曇野に来てから延べ7回も山に登りましたが全て低山だったにもにもかかわらず以前とは違ってだいぶ難儀しています。まず方向感覚の衰えです。以前は方位感覚の良さを自負していたのですが今回は7回の内3回も道を間違え長時間山中をさ迷ってしまいました。しかもそのうちの1回はあわや高齢登山者の遭難事件として報道されそうな事態でした。

明科の近くに岩州公園という多くの奇岩が点在している里山があります。家内は2回も訪れたことがあるのに私は訪れたことがありませんでした。5月の天気のいい日私の希望で岩州公園へ行ってみることになりました。家内は過去2回とも山の上まで車で行ったそうだったので何の下調べもしないで午前10時ごろ気楽に家を出ました。明科駅から少し県道を走ったところに岩州公園と立札の立っている参道の入り口があります。そこから山頂の神社まで舗装された山道が続いているのですが今回は「道路決壊のため通行禁止」と書かれたバリケードが立っていたのです。車は通れなくても人は通れるだろうと入り口に車を止めて歩いて登ることにしました。途中道路が決壊している箇所はありましたが一時間ちょっと登ると岩州公園の神社に着きました。以前家内はここまで車で来たのだそうです。そこからは北に向う尾根伝いに様々な形をした奇岩がいくつも存在しています。全部見るにはかなりの時間が必要です。我々は三番目の奇岩迄見て引き返すことにしました。全部見るには時間が足りないと思ったからです。戻る途中、往きには休まずにそのまま通過してきた東屋(休憩所)まで来て一休みすることにしました。その東屋のところで道が二手に分かれています。来るときは左の道から来たのですが右手の道に「城跡方面」との立札がありました。まあついでだから城跡も見て行こうかとそこで右手の山道に進みました。しばらくは尾根道で10分ほど進むと城跡に着きました。そこから先は下りの道になっていましたが登ってくるときに通った左手の道よりむしろしっかりしていました。ふみ跡が確りしていた上に道しるべのテープが数メートルおきに付いていました。しかし今考えるとそのテープの色が通常登山道についているピンク色のものではなく紫色のものだったのです。家内とこれは多分マツタケ狩りの道しるべだろう、そうであればこれに従って下って行けば麓の村落につながるに違いないと決め込んでしまったのです。そこで引き戻るのをやめてどんどん下り始めました。ところがいくら下っても人家が見えてきません。1時間近く下ったところで突然道しるべのテープがなくなり先に進む道がなくなりました。周りには人の通るような道も獣道も見つかりません。普通ならここで引き返すべきなのですがすでに一時間近くも下ってきているのです。違う道でしたが登りは一時間ほどで山頂の神社にたどり着いています。きっと麓の部落は近いに違いないと考えました。谷川まで下りて下流に進めばすぐに人家がみつかる筈です。谷川があると思われた左の斜面をがむしゃらに藪漕ぎしながら下り始めました。左側に下り始めたのはもし谷に出なくても左側にあるはずの登りに使った山道に出くわすだろうと思ったからでした。15分ほど悪戦苦闘して下ってゆくと谷にぶつかりました。これで谷に沿って下流に進めば村落に出られる。そう思って50メートルほど谷に沿って下流に移動したところで動きが取れなくなりました。下流方向には岩が飛び出していて水かさも深く先に進めるような個所は全くないのです。ここでやっと大変なことになったと気が付きました。もと来た道をたどって東屋まで戻るには遠すぎて日が暮れてしまいそうです。谷の両斜面を見ると双方とも急斜面ではるか上の方に空が見えます。まさに蟻地獄にはまった感じです。数年前に千葉県の里山で新ハイ(有名なハイキンググループ)の高齢登山者グループが遭難して新聞沙汰になったことを思い出しました。あと一時間もすれば日没となります。こうなったら左右どちらかの斜面を登って尾根に出るしかありません。両方の斜面を観察するとはるか上方に覗いて見える空が左岸の方が近いとわかりました。左の斜面を登っていけばひょっとすると登りに使った山道に出られるかもという期待もあって左岸の斜面を登ることにしました。実際には30度程度の斜面だったと思いますが絶壁と感じるぐらい急なうえそこは竹林でした。若い竹もあれば折れて横倒しになっている竹もあります。倒れた竹に足をのせてしまうとつるりと滑ります。といって地面もぬかっていてつるつる滑ってなかなか登れません。上方の竹に手を伸ばしてつかまり懸垂で体をひねらせ上の竹に足を絡ませ体を回転させ一歩一歩登るしかありません。時々手で掴んだ竹が腐っていて折れようものなら12m下方に滑り落ちます。30分ほど悪戦奮闘を続けると息が切れて呼吸困難になりました。途中で何度かここで死ぬのかなと思ったほどでした。それでも30分ぐらい登ってゆくと先に登っていた家内が「道がある」と声を上げました。家内のいるところにたどり着くとそこには明らかな小道がありました。多分送電線鉄塔点検のための道のようです。やっと助かったとホッとしたのですが周りに人家はありません。そこから細い山道を下って行くことになります。近いと思っていた人家は出てきません。1時間近く歩いた時やっと一軒の人家が見えました。その時です下方から一台の自動車が登ってきました。それは村役場の車でした。我々を見つけると止まってくれたので村落迄の道程を尋ねると1kmも下れば村落に出ると教えてくれました。車に乗せてもらいたかったのですが車はそのまま上方へ立ち去ってしまいました。あとで聞くと道路に木が倒れているとの連絡を受け現地に向かっている途中だったということでした。疲労困憊した足で1㎞歩くのは大変でしたが日が暮れるまでに村に着かねばと足を引きずって頑張りました。やっとのことで村落に入ると立ち話をしている村人に出会いました。明科迄帰りたいというと遠いから歩いてゆくのは無理だと言われました。タクシーを呼んであげようと明科のタクシー会社に電話をかけてくれたのですがタクシーは出払っていて一台も回せないとの返事でした。すると立ち話をしていた一人が俺の軽トラで送ってやると言い出してくれたのです。そこへ山中で出会った村役場の車が戻ってきました。事情を話すと運転していたその村役場の道路点検担当者が明科の岩州公園登山口を知っているから送ってあげようと言ってくれたのです。村役場の上司に電話で遭難者を明科迄送り届けると連絡して我々を明科の岩州公園登山口まで送ってくれたのでした。送ってくれたのは生坂村役場の方でした。駐車していた我々の車に着いた時に丁度日没になりました。命を救われたような気がして翌日家内と生坂村役場にお礼に行きました。山での遭難は多くの場合道に迷ったときに尾根迄登り返さずに谷に向かってしまうことで起こるのは多くの遭難者の手記を読んで知っていたのに多くの遭難者の轍を踏んでしまったようです。 反省!

 

安曇野便り(4)

山岳ドライブ(長野県の地図がないと分かりにくいかもしれませんがご勘弁を!)

安曇野には長年に亘って数えきれないほど来ていて近辺の道路はほとんど通ったことがあると思っていました。ところが今回改めて長野県の道路地図を調べてみるとまだドライブしたことのない山岳県道がたくさん見つかりました。空気のきれいな山間のドライブならコロナ感染の心配は皆無です。最初の山岳ドライブは鬼無里の奥の奥裾花自然園に行くコースでした。鬼無里へは何度も行ったことがありますが今回は通ったことのない道で行くことにしました。それは白馬町から国道406(鬼無里街道)を進み、途中から県道435に入り終点の奥裾花自然園へ向うルートです。川沿いを走る県道435号を進むと奥裾花渓谷両岸の岩石壁(古代の巨岩)に圧倒されます。終点の奥裾花自然園はコロナの影響で封鎖されていて残念でしたがロングドライブを満喫した一日でした。それからというもの山岳ドライブにはまってしまいました。現在まで7回ほどドライブしましたが中でも特に印象に残った二つの山岳ドライブを紹介いたします。一つ目は聖高原の縦断コースともいうべき県道12号です。 安曇野の家から県道を長野方面に進むと一時間ほどで麻績村に出ます。そこから県道12号に入り信濃新町まで抜けるルートが目的の山岳ドライブルートでした。地図を見るとこのルートにはアルプス展望道路と名が付いています。地図にはこのルート上の至る所に絶景マークがついています。麻績村から12号に入り登り道をしばらく進むと左手にシェーンガルテン(ドイツ語で美しい庭という意味)と言う小綺麗なホテルが現れます。それを通過してさらにしばらく上ると道は尾根道となり面前に真白い北アルプス連峰が現れました。5月でしたが今年は雪の解けるのが遅くアルプス連峰は美しい雪山でした。その絶景を左手に見続けながら桜満開の長い道のりをドライブしました。のどかな山村が次から次へと現れ、そこに住む人たちの生活に思いをはせ、ところどころで見つける様々な由緒ある古跡に立ち寄り数時間にわたる山岳ドライブを楽しみました。次に紹介するのは諏訪から山中を通って大鹿村方面に向かう国道152号線です。この国道は長野県上田市から静岡県浜松市まで続いていて諏訪から高遠までは杖突街道と呼ばれ、高遠から先は秋葉街道と呼ばれています。この国道の一番の特徴は本州を縦断する中央構造線上を走っていることでしょう。断層の大規模なものを一般的に「構造線」とよびます。中央構造線は、ドイツのE・ナウマンにより命名 された世界第一級の大断層です。中央構造線は九州の八代から、徳島、伊勢をへて諏訪の南を通り、群馬県の下仁田、埼玉県の寄居付近でも確認された、連続して陸地を1000km以上追跡できる大断層です。 ドライブとはちょっと話題がずれますが中央構造線とフォッサ・マグナ、糸魚川―静岡構造線とは全く別のものです。 ナウマンは、本州中部の新潟県から静岡県を結ぶ大きな陥没地帯を見つけ、フォッサ・マグナと名付けました。 フォッサ・マグナは、本州をまん中で真っ二つに切り離しています。糸魚川―静岡構造線はフォッサ・マグナの西縁の断層です。 糸魚川―静岡構造線は中央構造線よりずっと後にできた断層で、中央構造線を横切っています。大町から糸魚川まで続く国道148号はフォッサ・マグナの糸魚川―静岡構造線に沿って走っていて糸魚川近くにはフォッサマグナミュージアㇺがありその近くには地上に露出した断層が見える場所があります。中央構造線上を走る国道152号線場にも大鹿村には中央構造線博物館があり断層が地上に露出している場所が二か所で見られます。構造線の話はこれぐらいにして話をドライブに戻します。 諏訪から国道152号線に入り登り道を20分ほど走ると杖突峠です。 峠の休憩所には北アルプスと八ヶ岳の見渡せる景色抜群の展望台があります。晴天の日だったので展望台にて暫し景色を楽しんでから高遠に向け出発です。 杖突峠から20kmも進むと高遠です。高遠は桜で有名な高遠城址公園や絵島囲み屋敷があるのですが以前何回も訪れていたので今回はそのまま通過して先に進みます。 しばらく進むと右手に美和湖が現れます。 美和湖は細長い人口湖で152号国道に沿って数キロ続いています。 そこら辺まで来るとはるか前方に真っ白く雪をかぶった南アルプスの名峰聖岳が視野に入ってきます。 そんな景色を楽しみながらしばらく進むと左手に南アルプス村長谷という道の駅がありました。南アルプスへ登山等でアクセスする場合、 南部ならば静岡県の寸又峡や畑薙 中部ならば山梨県の広河原 そして北部ならば北沢峠になると思われます 「道の駅 南アルプスむら長谷」は北沢峠への林道バスの出発地が程近い、南アルプスの北の玄関口にあります 売店や食堂、パン屋さん、観光案内所など様々な施設がありますがアルプスの名に相応しく欧風な建物が並んでいます。並んでいる建物は色といいデザインといい実に洒落ていてヨーロッパのチロル地方にいるような雰囲気です。建物の前の芝生には洒落たベンチが数個設置してありその一つに女性登山客とみられるグループが弁当を食べていました。我々もつられてそばのベンチで持参した弁当を食べることにしました。新鮮な山の空気を胸いっぱい吸い込み十分休息をとりドライブ再開です。56km進むと細長い美和湖の南端となりそこからは渓谷沿いの道となります。暫く渓谷の景色を楽しみながら進みます。その内に道は渓谷から離れ上り坂になりました。 道が急坂になり始めたところで中沢峠と書かれた標識が現れました。そこからは曲がりくねった狭い急坂です。中沢峠に出るとそこは県道49号線と繋がっています。当初の予定ではそこから49号線に入り帰路に就くつもりでしたが国道152号をそのまま2kmほど進めば標高1420mの分杭峠です。この分杭峠は磁気ゼロ地点で有名なパワースポットです。中央構造線上で正反対の磁気を持つ断層がぶつかり合って磁気が打ち消しあって結果磁気が消えるのではという説があります。(インターネットで分杭峠を検索してみてください)有名なパワースポットを訪れずに引き返すのはもったいないと分杭峠迄は行ってみようということになりました。普段はパワースポットを訪れる観光客のためにシャトルバスが運行されているそうですがコロナの影響でしょうかここまで一台の車とも出会わず来ました。しかしながら我々が分杭峠着くと車が1台止まっていました。車の中には誰もいません。きっと峠から山道を100mぐらい降りたところにある気場(気功師・張志祥師によって1995年に発見された)にいっていたのでしょう。この「気場」は世界有数のパワースポットとして注目されています。 エネルギーが凝縮された場所から発生する氣によって、訪れた後には体調が良くなったなどの数々の声があげられているそうです。我々は時間がないので「気場」迄行くのはあきらめて先を急ぐことにしました。只、峠の地点にも気が漂ているかもと思い数回深呼吸をして気を取り込んできました。今のところ元気なのはそのご利益かもしれません。分杭峠で引き返すつもりでしたが同じ道を帰るのは面白くないのでそのまま進んで大鹿村まで行くことにしました。結局大鹿村から県道59号へ入りその後国道152号と並行して走っている県道210号経由で安曇野へ戻ることになりました。この県道210号は深い山中を抜ける道でしたが人里離れた山中で廃村の小学校跡や役場跡等に出会い感慨深いドライブとなりました。

 

安曇野便り(5)

日曜大工

日曜大工の話に興味がない方には申し訳ないのですが安曇野に来てから日曜大工作業に費やす時間がかなり大きいのでお伝えすることにしました。日曜大工は私の趣味の一つでしたがここ数年は階段の手すり取付けや簡単な棚を作るぐらいのことしかやっていませんでした。時間がなかったことや物置にあった日曜大工セットを数年前に邪魔だから捨ててくれと言われ廃棄処分にしてしまっていたことで大掛かりな大工仕事は出来なくなっていたのです。今では手のこぎり、キリ、電気ドリルぐらいしか残っていません。ところが今回長期滞在となってみるといろいろと修理したい箇所が見つかりました。いろいろな制約条件の下で作業するのは頭を使うのでボケ防止にもなります。今回は最初に60度の傾斜のついた壁に沿ってピタッと収まる本棚を作ることからは始めました。傾斜壁の下部の隙間を有効利用するためでした。これには1週間ほど掛かってしまいましたがピッタッと収まる本棚ができ満足です。次には限られた空間の既存洋服ダンスの中を改造して洋服の収容量を5割ほど増やす作業でした。これはクローゼットの中のハンガーをかけるバーの位置を付け替えることで成功しました。この作業は30分もかかりませんでしたが洋服が効率よく最大量収まる様にバーの位置を決めるのに頭を使いました。次は食卓の下に引き出しをつける作業です。これも取付け出来るスペースが決まっていたのでネットで売っている既存の引き出しでは寸法が合わず自作となりました。これまでで一番大変だったのはソファ-とソファ-とセットになっているテーブルの脚のかさ上げです。テーブルの方は既製品の手ごろな脚を買ってきて付け替えるだけですみました。ソファーはそう簡単には行きません。 安曇野の家のソファーは4つの部分からできていて配置の仕方によって違った形に設定できます。このソファーは結構背が低くできていて買った当時は座りやすいと思っていたのですが歳をとった今では低すぎてすっくと立ちあがれません。これが非常に重荷になってきて何とか楽に立ち上がれる高さにしたいと思うようになっていました。東京で使っている楽に立ち上がれる椅子と高さを比べてみると約10cmほど低いことがわかりました。そこで10cm脚の嵩上げをすることになったのですがソファーを構成する4つの椅子それぞれに4本の脚が付いています。其の脚一本一本は直径7㎝の丸木で出来ていて床に接する先端は強化塩化樹脂のカバーがついています。ソファーの重量もかなり重くて細い脚をつけ足したのでは耐えきれません。やはり見栄えも考えて直径7㎝の丸木を継ぎ足して嵩上げするのが一番です。日曜大工用品を扱っている大手スーパーのカインズホーム、D2や綿半を見て回ったところ綿半で長さ40㎝直径7㎝のきれいな丸太棒を見つけました。長さ10cmのものはなく40cmの丸太を買って四等分するしかありません。「手のこ」で丸太を綺麗に切断するのはとても難しいです。少しでも歪んで切断してしまうときちんと接着出来ない上に出来上がっても不安定なソファーになってしまいます。そこで考えたのは木材購入店で機械によって正確に切断してもらうことでした。通常、木材購入店は購入した木材であれば希望の寸法に切断してくれます。ところがこの丸木を切断してほしいと申し出たところ出来ませんというのです。理由は機械での切断は厚さ4㎝まででそれより厚いものは切れないというのです。半分ぐらいでも切り口を入れてもらえればそこに「手のこ」を差し込みそのまま切り進めれば真っすぐに切断できそうです。そこで機械で切り口だけでもつけてほしいと頼んだのですがそれも出来ないとのことでした。仕方なく自分で頭を絞って丸太を正確にひずみなく切断する方法を考え出しました。(詳細の説明は省きます)あとは力仕事です。長さ40㎝の丸木を四等分するには三回切断しなければならないのでソファーを構成する四つの椅子分では3x412回切断しなければなりません。購入した丸木は高級品だったのでかなり硬い寄木で出来ていました。慎重に垂直に切断するのはかなり骨の折れる仕事で長さ10㎝の嵩上げ用脚を16本作るのに3日かかってしまいました。さらに今度はその10㎝の継ぎ足し用の脚を強化塩化樹脂のカバーにしっかりと接着する方法を見つけないといけません。結局一つのカバーの三か所にドリルで穴をあけ木ねじを使ってしっかりと接続する方法を考えだしました。嵩上げを考えて構想を練り始めてから完成まで約一か月かかりましたが継ぎ足した脚の部分に本来の脚の部分と同じ色の塗料を塗り今では見栄えの良いしっかりとした長い脚のソファーとなり大満足です。現在までの日曜大工作業はこんなものですが今後の予定としては隣家との垣根の修理、庭に置くベンチ、小鳥小屋(ひなの生育状態を観察できるよう一面をガラスにしてその上に木製ドアを付け親鳥がエサを探しに小屋から離れた時にドアを開けガラス越しにひなを観察する)の作成、雨どいから流れ落ちる雨水を近くの排水溝まで導く洒落た水路の設置等を考えています。日曜大工仕事に興味のない人には退屈な話で失礼しました。

 

安曇野便り(6)

TVドラマとYouTube

夜はテレビでニュースを見終えると自ずとパソコンに向かってしまいます。ニュースはアナウンサーの歯切れのよいしゃべり方がいいのかよく聞き取れるのですがそれ以外の番組は集音器をつけても話について行けません。難聴のせいだと思っていたのですが頭の回転も鈍くなったせいのようです。複雑なストーリーは話の筋が追えなくなったのです。最近では「半沢直樹」です。前作は面白く見ていたのですが新作の「半沢直樹」は15分も見たところで頭が混乱して投げ出してしまいました。パソコンではNetflixamazonプライム、dTV等で字幕の出る海外ドラマをよく見ます。パソコンの場合はイヤホーンを付けて聴くと聞き取れるのでYouTubeなどもよく見ています。第72回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した韓国映画「パラサイト半地下の家族」や最近日本でも話題となった韓国TVドラマ「愛の不時着」、や「梨泰院クラス」、その他中国の美人女優ティファニー・タンや楊・ミーの出ている中国ドラマなどを数多く見ています。YouTubeでは中田敦彦のチャンネルを見ています。中田敦彦はお笑い芸人だけあって話が上手(ときどきオーバーアクションですが)です。彼は慶応大学経済学部卒ですが宇宙の歴史、世界史、日本史、宗教、経済、政治そして数学や最新の技術分野のAIや5Gに至るまでわかりやすく解説しているのです。各テーマについて書かれた本を読んで内容を短時間の講義にまとめて解説しているのですが理系の高度な技術の内容もよく咀嚼して解説しているのには驚かされます。私は本を読むのが遅いので本を読んだのでは何年もかかってしまう内容を短時間で学べて知識を広げるのに大変役立っています。これからの世界経済の動向を理解するにはGAFAM,BATH、そして中国と米国の対立問題を中田敦彦のチャンネルで学ぶといいと思います。中田敦彦のチャンネル以外では韓国人でありながら大の日本びいきで韓国の反日政策をとことん批判しているWWUK TV,韓国女性リエンのハングル講座や中国李姉妹の中国語講座を見ています。最後の2つの講座は語学だけでなくそれぞれの国の本音が聞けるのが楽しみです。次回は古いパソコンの有効利用についてお話します。

 

安曇野便り(7)

パソコントラブルに絡んだ話 

安曇野に来てからもいろいろな方々からパソコントラブルの相談を受けていますが次のような内容が多いです。

1.       パソコンの画面がでない。

2.       パソコンの動きが非常に遅くなった。

3.       画面がフリーズしてしまい動かない。

4.       変なメッセージが出てきてアップデートをうながす。

5.       パソコンの操作方法がわからなくなった。

等ですが大抵のケースは電話での指示で解決します。電話だけで解決しない場合は遠隔操作で修繕します。遠隔操作をするためのアプリはいくつかありますが私は個人使用が無料なソフトTeamViewerを使っています。未だTeamViewerの入っていないパソコンの場合は電話でTeamViewerの導入を助けてから遠隔操作に入ります。

上記(1)のケースでは画面が出ないのですからTeamViewerは使えません。パソコンの電源ボタンを長押し(10秒ほど)再起動させてみる。それでも変化がなければ電源コードがどこかで緩んでないかしらべる。どこも緩んでいなければパソコンのトランス(100Vの家庭用電圧をパソコン用の低電圧に変える部品)の故障と考えられます。この場合は当該パソコンのスペック(後程説明)が良い場合はトランスを買って来て付け替えますがそうでなければパソコンを買い替えることを勧めています。

上記(2)のケースはパソコンの動きが遅くなるというもので以前のパソコンではハードディスク内のばらばらと分散化されたデータを整理整頓すること(デフラグという)で処理速度を改善していましたがwindows10では毎週自動的にこのデフラグが行われるようになりました。そこでわざわざしなければいけないのはパソコンごみの掃除です。パソコンのごみの説明は省きますがパソコンは使用すればするほど不必要となっているごみがたまって処理速度の低下を招いています。このごみを消去してくれる無料ソフト「ccleaner」を使っています。この「ccleaner」は無料versionと有料versionがありますが無料versionで十分ごみをさらえます。これによって処理速度に改善が見られない場合はマルウエア感染している可能性があります。マルウエアというのはコンピュータウイルス等の悪さをするプログラムの総称です。マルウエアがコンピュータに侵入してしまって処理速度を遅くしている場合はそのマルウエアをコンピュータから除去する必要があります。除去の仕方は後の項で説明いたします。

上記()のケースはどのプログラム実行中なのか調べる必要があります。画面がフリーズしている場合はキーボード上の「Ctrl」キーと「Alt」キーと「Delete」キーの三つを同時に押します。(ctrlキーとaltキーはキーボードの左下方にありますがDeleteキーは通常キーボードの右上方にあります。)そこで出てくるタスクマネージャーというところをクリックします。すると画面左上方にタスクマネージャーのボックスが現れ現在実行されているタスク(プログラム)が表示されます。そこで実行中のプログラムを選択してタスクマネージャーボックス内右下の「タスクの終了」をクリックします。これで画面をフリーズさせていたプログラムが終了して正常な画面に戻るはずですがこの方法が有効でない場合はパソコンの電源ボタンを長押ししてパソコンをシャットダウンさせてください。(電源ボタンを長押しする理由はもし電源ボタンをちょっと押しただけで電源が切れてしまうとパソコンで大事な作業をしているときに間違って電源ボタンを押してしまって大変なことになります。それでコンピュータは長押しにより作業者のシャットダウンの意思を確認しているのです)

上記()のケースはまずほとんどが怪しいものですので無視してください。画面に出てきた警告の正体を調べる方法があります。画面に出ている文言をコピー(または紙に書きとって)してブラウザー(Yahoogoogleなどのインターネット検索で使用している検索ツールのこと)を開いて検索枠にコピーした文言を入れて検索ボタンを押してください。怪しいものであればどんな悪さをするものなのか、そしてその駆除の方法等を説明したサイトがいくつかでてくるはずです。次にここまでの話に関係する知らないうちにパソコンに入り込んでしまったと思われるマルウエアを自分で削除する方法を説明いたします。最初にコントロールパネルを開きます。コントロールパネルの開き方がわからない場合はwindows10の場合ですと画面の最下段左側のウインドウマークの右隣りに「ここに入力して検索」という枠がありますのでそこにコントロールパネルと打ち込んでください。すると上の方にコントロールパネルというアイコンが現れますのでそのアイコンをクリックしてください。コントロールパネルの画面にはいくつかのアイコンが出ていますが「プログラム(プログラムのアンインストール)」のアイコンをクリックしてください。次の画面でも「プログラムと機能」をクリックしてください。するとパソコン内に入っているプログラムの一覧表が出てきます。それぞれのプログラムにはインストール日が表示されていますのでパソコンの具合がおかしくなった頃の日付が付いたプログラムを探してください。見当たらなければパソコンの具合のおかしくなったのはマルウエアのせいではなくほかの原因を考えなければなりません。見つかった場合にはそのプログラムが自分のインストールしたものでなければクリックしてアンインストールボタンを押して削除します。

上記(5)のケースはWindowsWord, ExcellGmail等のVersionアップにより操作方法が変わってしまうことにより起こることが多いのです。ユーザーにとっては迷惑なことですが開発者側としてはいろいろ機能アップを狙ってのことなのでしょう。操作方法がわからない時には「・・・の操作方法」とかブラウザーの検索枠に書き込んで検索すると操作方法を説明したサイトが出てきますから参考にしてください。

ここまでの話はお金をかけずにパソコンの動きを改善する話でしたが次回は多少の出費を覚悟してパソンを改善する話をします。

 

安曇野便り(8)

パソコン改造と古いパソコンの有効利用

パソコンの処理速度を決める主なパソコン部品を挙げるとCPU中央演算処理装置)、RAM(内部メモリーとか実装メモリーと呼ぶこともある)、記憶装置(HDDSSD)などがあり、windows10が作動するためにはCPUが1GHz以上、RAM1GB32ビット)または2GB64ビット)以上となっています。しかしながらこの最低のスペック(製品の性能を表す仕様)ではwindows10は快適な動きをしません。そこでwindows10に快適な動きをさせるにはスペックを高めることが考えられます。CPUに関してはマザーボードとの絡みがあって取り換えるのは難しい上に10年以上前のパソコンでなければ大体1.5GHz以上のものが使われていますので変える必要はないと思われます。まず多くの人がやっているのは記憶装置をHDDからSSDに交換することです。HDDはレコード盤のような記憶媒体がモーターよって回転するものでデータアクセス時間がSSDに比べて遅い上頻繁に使うパソコンであれば45年で壊れることが多いです。それに比べてSSDは静的な記憶媒体でありデータアクセス時間が早いのでwindows10の処理速度を上げることができます。次に考えられるのは内部メモリーの増設です。2GBは4GB4GBのものであれば8GBにすると極端に処理速度に変化が見られます。ただ増設するには増設用のスロット(メモリーを差し込む枠)が空いていないと出来ません。又、4GB以上にするには32ビットオペレーティングシステムではだめでwindows1064ビットオペレーティングシステムに変更する必要があります。32ビットオペレーティングシステムは4GB以上のエリアを認識できないからです。ちょっと話が難しくなってきたのでパソコン部品を交換しないでOS(オペレーティングシステム)を交換して古いパソコンを快適に使う方法を紹介いたします。アップル社のマッキントッシュパソコン以外のパソコンは大部分の人がマイクロソフトのwindowsで使っていますがLinux愛好者がLinuxを使っているケースもあります。windowsで動くパソコンではwindows以外のOSLinuxAndroid)でも使えるのです。しかもこれらのOSは無料で入手できLinuxは使い勝手もwindowsに遜色ないまでになっているのです。又、Linux等のOSが要求する作動条件はwindows10の要求するスペックより低いのです。ということはwindows10では動きが遅くなったパソコンでもLinuxに入れ替えればすいすい動くということです。私も10年以上前にLinuxを調べたのですが当時は作動条件がwindowsとほとんど変わらなかったので深入りせずに緊急時にCDからパソコンを立ち上げることのできるUbuntuLinux系のOS)起動用CDを作るだけでLinux探求はやめていました。ところが今回安曇野に来て時間ができインターネットで色々調べたところLinuxには古いwindowsパソコン上で快適に作動する新しいバージョンがいろいろ出てきていることがわかりました。私は古いパソコンを数台持っているのでこれからLinuxAndroid OSをインストールしてみることにしています。今年中に成果を報告できると思います。興味のある方は連絡くだされば結果報告をさせていただきます。今回はちょっと難しい話になってしまい申し訳ありません。

 

安曇野便り(9)

終活について

まだ雪の降る3月初旬からこちらに来て種々の花咲く春を楽しみ、暑い夏を過ごしてきましたが安曇野は一昨日あたりから急に涼しく秋めいてきました。田舎道にはところどころに栗の実が落ちています。スーパーマーケットには既に冬用の石油ストーブが並び始めました。歳を取ったせいか秋は自分の終わりが近づいてくるような裏寂しさを感じます。こちらに来てから今日までに8通もの訃報を受け取りました。亡くなられたのは私と同年配の方々です。数年前から終活を始めましたが最後に残ったのはお墓の問題です。結局去年60年来親しくさせて頂いている安曇野の禅寺が管理する墓場の一区画を購入しました。しかし墓石のタイプが決まっていません。家内共々仰々しい墓石は好きでないので欧米式の簡単なものか又は購入した墓場が北アルプスに面しているので山の形をした石を置くだけのものにしようかと考えています。安曇野近辺の墓石屋を何軒か見て回りましたがなかなか気に入ったものは見つかりません。ゆっくり時間をかけて探すつもりです。最後に湿っぽい話になりましたがこれで私の安曇野便りも終わりになります。ここまで長い話にお付き合いくださりありがとうございました。大勢の方々にこの安曇野便りお送りしたところ何人もの方からコメントや近況報告をいただきコロナ騒ぎで自粛中でありながら多くの友人たちに囲まれているようで非常に勇気づけられました。一日も早くコロナ騒動が収まってまた皆さんとじかにお会いできる日の来ることを祈りつつ。

    

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